旅人を迎えるところ

MAKIHATA BASE

ここは、日本百名山・巻機山(まきはたやま)の麓。
標高600mにある新潟県南魚沼市清水集落は、その登山口として、また江戸と越後を結ぶ清水街道の要所として、これまで多くの旅人を迎えてきました。
かつて清水城や関所が置かれた古道には、人々の往来で賑わった痕跡が残ります。
冬に降り積もる雪が、肥沃な森を育て、魚走る沢を潤し、生態系豊かな自然をつくりだしています。
四季が濃く、歴史が深い、MAKIHATA BASE。キャンプ場や民宿を拠点に、その魅力をぜひご探訪ください。

巻機山麓キャンプ場

MAKIHATA BASEには、巻機山麓キャンプ場という野営場があります。
これまでは登山のために整備された簡素なキャンプ場でしたが、2023年秋プライベートサイトを4つ設けて、リニューアルオープンしました。

プライベートサイトのコンセプトは、「火と過ごす」です。
標高600mの山間部に生きてきた先人の暮らしには、いつも炎がありました。
生活のために木を植えて、育て、倒し、薪や炭にする。それを熱源にして、獣肉を焼き、山菜のアクを抜き、暖をとり、沢水をお風呂に。
人の手が加わることで、森は一定のサイクルで蘇生を繰り返し、明るい森を保ってきました。その広葉樹の明るい森は、生き物に恩恵を与え、水を蓄える天然のダムとして、また野生動物と人間の生活圏との緩衝帯として役割を担ってきました。
ところが、化石燃料に依存する文明を受け入れてからというもの、人の手が入らなくなり、鬱蒼とした暗い森に。とくに戦後、広葉樹を伐採し植林されたスギは、木材価格の低迷で手入れされないまま40年の伐採齢をとうに過ぎ、暗い森のままほったらかしにされています。人間を恐れて人里に近づけない野生動物が、この「暗い森」に身を寄せ、人間の生活圏のすぐ近くで暮らせるようになりました。昨今のいちじるしい鳥獣被害は、このような森の荒廃が原因と言われています。

再び森を明るくするには、どうしたらいいでしょう?
むかしのように薪エネルギーを基盤とした野外生活をはじめることです。
間伐して運び出せない丸太は、現場で割って、薪にします。それを生活に取り入れて、どんどん消費します。暖房、風呂、調理、虫除け、燻製、炭作り。木を燃せば燃すほど、混み入った森が整備され、陽が射す明るい森が広がるサイクルをめざします。
燃やすにはもったいないサクラやミズナラの大木は、いつか森へ還る看板やベンチにしました。できるだけ自然界にあるものだけを利用したキャンプ場へ。
伐採あとには、もともとこの地に根付いているブナやミズナラなどの苗木を植えよう。
このような木の循環は、火と生きてきた暮らしを見直すきっかけになります。
そんな想いから、静かな森に浸り、火を愛でるプライベートサイトをつくりました。

お知らせ

2024/04/28 巻機山麓キャンプ場営業開始しました。

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火を熾そう。
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